脂肪吸引は、気になる部位の脂肪を取り除き、理想のボディラインを目指す施術です。
本記事では、脂肪吸引の基本からダウンタイム、傷跡について分かりやすく解説します。
1.ダウンタイムって何?

ダウンタイムとは、手術による【腫れ・内出血・痛み】などが落ち着き、日常生活に戻るまでの回復期間のことを指します。
脂肪吸引の場合、以下のような症状がダウンタイム中に起こるのが一般的です。
・腫れ
・内出血
・むくみ
・痛み
・ツッパリ感やしびれ感
・拘縮(皮膚が固くなる)
2.ダウンタイムは何故起こる?
術後にダウンタイムが起こるのは、手術により傷ついた組織を体が修復しようとして【炎症反応】と【組織の修復】が起きているからです。
手術では、脂肪層だけでなくその周囲の毛細血管やリンパ管などにも一定の刺激が加わります。
そのため、体は傷を治そうとして炎症反応を起こし、修復に必要な血液や細胞を集め、この過程でむくみや腫れ・内出血・痛みが生じます。
また、手術操作により脂肪層の中を通る細かい神経に刺激が加わることで、一時的に感覚が鈍くなったり触っても感覚が弱く感じたりすることがあります。しびれ感やピリピリ感・皮膚の違和感が生じるのもそのためです。
その後、神経の再生が進むことで数週間〜数ヶ月かけて時間の経過とともに徐々に改善していくことが一般的です。
炎症期が過ぎ組織の修復期になると、皮膚の内側で組織を修復するためにコラーゲンが作られることで一時的に組織が固くなります。そのため、皮膚が固くなったり、ツッパリ感や動かしにくいなどの症状が現れます。
3.ダウンタイムはどのくらい続く?どんな経過を辿る?
脂肪吸引後は、一定期間のダウンタイムがあります。
①当日〜翌日
特に痛みが強くでやすい時期です。強い筋肉痛のような痛みが出るので、我慢せず鎮痛剤を使用して痛みを抑えていきましょう。
直後は炎症が強い状態ですので、皮膚の色味としては赤みが強くなり、触ると熱感を感じます。炎症を強くしないために、体は温め過ぎないのがおすすめです。
また、麻酔液や組織液が合わさった滲出液が多く出る時期となります。全体的に薄い赤色〜ピンク色の排液が出ますので、寝具やお洋服が汚れないように防水シーツなどをご使用いただくことをお勧めいたします。
②2〜3日目
全体的にむくみや内出血が強くなります。また、手術をしていない部位までむくみが強く出やすいのでこの時期は、体を休めてゆっくり過ごすことをお勧めいたします。
痛みのピークは過ぎ、徐々に落ち着いてくる時期となりますので、この時期からお仕事に復帰される方が一般的です。
③〜1週間
内出血が徐々に引いてくる時期です。個人差はありますが、皮膚の色味としては紫色から黄色へ移行してくるのが正常な経過です。
④1週間後〜1ヶ月
1週間経過後以降から特に拘縮が強く感じるようになります。
術直後の痛みとは異なり、拘縮によるツッパリ感や動かしにくさなどが出てきます。拘縮は時間の経過とともに改善していきますが、この時期にマッサージやインディバを併用されることでより早く改善させることができます。
⑤1ヶ月〜3ヶ月
この時期になると、拘縮による硬さやツッパリ感が少しずつ改善してきて、むくみもより引いてくるので、少しずつ完成のボディラインが見え始める時期です。
感覚の鈍さやしびれ感などは個人差がありますが、まだ残っている時期です。
⑥3ヶ月〜6ヶ月
組織全体が回復し、より自然で滑らかなラインが見えるようになり、この時期には皮膚の感覚も元通りに回復してきます。
4.ダウンタイム中の過ごし方

ダウンタイム中は、基本的には安静に過ごしていただくことをおすすめいたします。
血流が良くなることで炎症が強くなってしまう恐れがありますので、手術直後は体を温め過ぎずゆっくりとお過ごしください。
お仕事の復帰に関しては、手術部位や脂肪吸引量により大きく異なります。
早いと翌日から仕事を再開される方もいらっしゃいが、直後〜翌日が痛みのピークとなりますため翌日はお休みをとっていただくことを推奨しております、また、お腹や足などの場合は3〜4日間お休みを確保していただくのがおすすめです。
また、むくみや炎症を早く落ち着かせたい方には、漢方の併用もおすすめです。
【当院でお取り扱いがある漢方】
五苓散:体内の余分な水分の排出を促すことで、むくみを改善することができます。
小柴胡湯:炎症を抑えることができます。
5.準備しておくものリスト

スポーツドリンクや栄養ゼリー
手術直後は体調次第では、通常通りに食事を摂取することが難しいことがあります。手軽に栄養を取れるゼリーなどが手元にあると安心です。
ペットシーツやナプキン
術後は創部から排液が出る恐れがありますので、傷口周辺に使用したりベッドに敷くものがあると安心です。
ドライシャンプー
術後3日目よりシャワー浴が可能となります。美容院などでシャンプーのみを受けられる方もいらっしゃいますが、外出が難しい方はドライシャンプーがおすすめです。また、二の腕の脂肪吸引の場合などは腕を上げる動作に痛みが伴うこともあるので、シャンプーが難しい場合に使用するのがオススメです。
携帯用トイレ
足〜お尻にかけての脂肪吸引の場合、痛みによりトイレに座ることが難しい場合があります。
念の為、お手元に携帯用トイレがあると安心です。前開きの服があると良いです。
まずは専門医に痛みの原因を相談してみる